TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2014年3月

AKI農園

自然の中で強く育った野菜はおいしい

 清水さんが作る野菜は、化学農薬・肥料を一切使わない有機農薬で育てられたもの。その野菜作りのルーツは大学時代に遡る。農業について学ぶ中で、那須塩原市にあるアジア学院でボランティアとして従事し、そこで出会ったのが有機農業だ。堆肥は自然由来のものを使い、環境や生育状況に合わせて量やタイミングを調整する作業におもしろさを感じたそう。自然と共存する意義と大切さを学ぶきっかけになった。以降は青年海外協力隊としてドミニカ共和国で有機農業の普及に務め、帰国後は有機農業で知られる神奈川県「相原農場」で働きながら、自らの農園を持つため、研修を受けた。  ハウスを覗くと水菜、チンゲン菜、小松菜、春菊、カブが伸びている。化学肥料に頼らないため、一般的に流通する野菜よりも薄く青みがかった色で、一見すると小ぶりながらも、力強い。野菜本来が持つ自然の力で育つため、甘みや味が濃く、凜とした澄み切った味わいがある。「野菜は自分で生きる力を持っている。自然の中で強く育った野菜はやはりおいしいです」と語る。「Nukumori」では小松菜を使い、ジュースとして提供される。野菜を主役にした料理に定評がある同店。「AKI農園」の野菜作りを応援する。また旬の味は「野菜セット」として、個人宅への配送販売や単品は「農産直売所あぜみち」でも購入ができる。家庭でもその味を試してみては。

Information

AKI農園●あきのうえん

〒321-0346
宇都宮市下荒針町2657-1

memo

自然と共生し、強い野菜が育つことで本来の美味しさを私たちに教えてくれる。
(mail)aki-nouen@krf.biglobe.ne.jp

太陽に向かって真っ直ぐ伸びた茎。野菜本来の味が凝縮されている。

AKI農園の小松菜

旬/晩秋~初春

ビタミンAが豊富で、鉄分などのミネラルもたっぷり。

冬にも強いので、通年栽培される。

朝採り野菜レストランNukumori

* TSUNA-GU 店

Information

〒321-0968 宇都宮市中今泉2-6-5

電話:
028-666-5952
7:30~20:00(L.O./21:00)
休:日曜(不定休有り)
駐:有り

* TSUNA-GU グルメ

朝採り野菜のジュース(小松菜とリンゴ)

野菜の持つ味わいをジュースで堪能できる!

 提携する複数の農園の中でも、「AKI農園」は小松菜を仕入れ、ジュースで提供。ランチでセットになる。主に葉の部分を使用し、茎はおひたし等で提供。リンゴジュースとブレンドし、ほんのり小松菜が香る味わい。ほかにも同農園のにんじんを使ったものも有り。

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Shop

SUNSET ROASTER COFFEEのコーヒー豆

SUNSET ROASTER COFFEE 宇都宮市

Information

〒321-0968

宇都宮市中今泉2-6-11
電話:0120-310-539

求めたのは料理の余韻を崩さない味

 コーヒーを自家栽培し、販売を行う専門店。店内のカフェスペースでは、食事もできる。店内のカフェスペースでは、食事もできる。「Nukumori」のオリジナルブレンドでは、まず「料理の味を引き立てる」ことを念頭にオーダー。際立った個性のある味ではなく、高いレベルでのスタンダードさを追求したもの。結果、食事の余韻に浸るのに最適な一杯が完成。

nikogusaのフラワーアレンジメント

nikogusa 宇都宮市

Information

〒320-0036
宇都宮市小幡2-6-16
電話:028-643-5113

店のコンセプトに合わせた花の提案

 あらかじめ店のコンセプトや雰囲気を理解してもらい、「nikogusa」にはそれに合わせたものをおまかせでオーダー。「nukumori」では、オープン当初から花用の器を用意し、メインターゲットとなる女性を意識した店作りを行った。店内外、卓上など、さりげなく置かれた花々が、ゲストをもてなしてくれる。

大塚一弘の益子焼の器

清窯 益子町

Information

〒321-4217
益子町大字益子3290-3
電話:0285-72-2652

料理を描くキャンパスは素朴でシンプルなものを

 オープン前から、店主が大塚氏にじきじきに製陶を依頼。コンセプトをしっかり伝えた上で製作してもらったもの。料理の器はシンプルながら、大小さまざま。「皿は料理の生命線。キャンバスです」とは「Nukumori」の店主金子さん。最近の“器離れ”を危惧し、料理とともに、器の楽しみ方を発信する。