2014年6月
畑市場-はるいちば-
農家だって楽しく仕事がしたいく
宇都宮市若松原の住宅街に広がる90アールの広大な畑。ここで年間約80品目もの野菜を作る山崎さん。この時期はトマ ト、ピーマン、キュウリ、ズッキーニ、オクラの収穫で大忙し。休む暇もなく野菜と向き合う。 「もともとはシステムエンジニアとして働いていました。ＳＥを辞め、沖縄で生活していた際に、サトウキビ農家の手伝いをしたのがきっかけで、農業の世界に憧れを抱くようになりました」と、農家として歩むきっかけを語ってくれた。当時は周りからの反対や、できないだろうと言われたりしながらも、アドバイスを貰ったり、独学で栽培について情報を収集。さまざまな品種の野菜栽培に挑戦した。ここまで多くの品種を栽培することに関しては「自分が食べるのに、種類が少ないと飽きちゃう（笑）。楽しく仕事がしたいので」と実に明快な回答。多品種少量生産で栽培する農家は少ないが、さまざまな素材を必要とするレストランからは重宝される。また街中で栽培するため、高い鮮度のまま厨房で調理される。「身体に入れるものだからこそ、化学肥料は使っていません。これからは、レストラン業界に“はるいちば有り”と言われるくらいになりたいです」と将来への展望を語ってくれた。今回紹介するナスは「はるいちば」では6つの品種を栽培。色、形もさまざまで、調理のしがいもあ りそう。「あぜみち」でも販売されているので、ぜひご賞味を。
畑市場-はるいちば-●はるいちば
宇都宮市若松原で農園を営む。
情報はfacebook「畑市場」で公開中。
メール／haru.ichiba@gmail.com
ナスだけで6種類を栽培。色、形もさまざま。
和食 了寛
＊ TSUNA-GU 店
〒320-0838 宇都宮市吉野1-7-10
- 電話：
- 028-611-1711 11:30～15:00（最終入店／14:00）
18:00～23:00（最終入店／21:00）
休：月曜、第1日曜
駐：有り
www.ryo-kan.net
＊ TSUNA-GU グルメ
茄子の揚げだしと茄子翡翠煮
シンプルな調理と味付けダシ香る夏のごちそう
素材の持ち味を活かし、シンプルに調理する。「ナスは捨てるところがない」と語る店主。『茄子の揚げだし』では、ヘタを千切りにして素揚げ。盛り付けや食感のアクセントとして添える。ほかにも揚げ浸しや丸茄子の田楽など、調理の幅も広い。
Shop
前田牧場の【米】
前田牧場 大田原市
〒324-0017
- 大田原市奥沢111
電話：0287-22-5617
ツヤ、輝き、食感すべてが最高
大田原・前田牧場のコシヒカリを使用。「炊き上がりが最高にうまい」とは店主の田巻氏。ツヤと輝きのある粒は、ふっくらとした食感に仕上がる。精米したてを仕入れているので、鮮度も高い。またその日の湿度やお米の状況に合わせて、水加減を絶妙に調整することで、抜群の味となる。
たまきの最中
たまき 宇都宮市
〒320-0037
宇都宮市清住1-3-49
電話：028-624-1300
食事の締めを演出する宇都宮の名物
宇都宮の名物・きぶな型の最中は、店主の実家でもある「たまき」から仕入れている。ふっくらとしたかわいらしいルックスが特徴。和三盆を加えることで、程よい甘さと凛とした味わいに仕上がっている。5個500円、10個1,000円で店頭販売しているほか、コースの乾菓子として出すこともある。
店主好みの器が勢ぞろい
店主が全国からセレクトした器が、食を演出する。中でも益子焼きは岡本芳久氏、宮田竜司氏のものをチョイス。店主が注目する若手作家だ。実際に見て、造形の良さ、油薬の使い方、テイストが好みだったそう。料理を引き立てる名脇役にも、地元栃木が誇る魅力を最大限取り入れている。