TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2014年12月

ハート&ベリー

高い品質を目指すのは当然です

宇都宮市下栗町の田畑が広がる一体に並ぶいくつものビニールハウス。中でたわわに実り、収穫を待つのは鮮やかな赤色をしたイチゴ。「苺の楽園」という観光農園をはじめ、イチゴの栽培・出荷を行うのが、株式会社ハート&ベリーの代表・野口さん。広大なハウスでは、栃木が誇る「とちおとめ」はもちろん、「女峰」「おいCベリー」「もういっこ」などさまざまな品種を栽培している。
 野口さんは元サラリーマン。東京でのサラリーマン生活から抜け出し、ここ宇都宮に自らの園を構えた“脱サラ”の農家。「その経験を生かせることが多いですね。非農家出身だからこその発想があります」と話す。野口さんのイチゴは、高設ベンチで栽培。立ったままでの収穫が可能だ。また、土壌消毒は太陽熱を利用し、化学農薬は無使用。殺菌力を持つ電解水や天敵農薬を導入し、徹底して減農薬に務める。一般的には未完熟状態で収穫し、出荷されるイチゴだが、野口さんのイチゴは完熟してからの収穫。ヘタの付け根まで真っ赤に熟れたイチゴは芳醇な香り、鮮やかな艶と色、濃厚な味が特徴。独自のノウハウでこの状態での出荷を可能としている。その品質の高さは、県内はもちろん、東京の老舗ホテルやレストランに卸すことからも伺える。「高い品質のものを作ることを目指しているだけです。商品として当たり前のことです」と話すその姿に、期待と安心感を覚えずにはいられない。

Information

はーと&べりー●はーと&べりー

 

memo

イチゴ摘みは入園料300円、3月までは100g180円。

「指名買い」が多い野口さんのイチゴ。

ハート&ベリーのイチゴ

旬/冬(通年栽培)

甘味と酸味を活かし、スイーツやデザートなどにアレンジされ、

日本で最も親しまれているフルーツの代表格。

NIKI CLUB&SPA(二期倶楽部東館)ガーデンレストラン

* TSUNA-GU 店

Information

〒325-0303 那須町高久乙道下2301

電話:
0287-78-2215
ブレックファースト/8:00~11:00(L.O./10:30)
ランチ/12:00~14:00(L.O.)
ディナー/18:00~23:00(L.O./21:00)

* TSUNA-GU グルメ

マスカルポーネのムース

素材の持ち味を活かしたソースが決め手

 マスカルポーネチーズを使ったムースに鮮やかなイチゴのソース。ラズベリーとレモンの酸味で味を整える。素材のおいしさを損なわないようアレンジ。口の中で一体となると、それぞれの味が見事に調和する。

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Shop

自家栽培の野菜

二期倶楽部内キッチンガーデン 那須町

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四季折々の味覚は自家農園で栽培されたものを

 二期倶楽部内にある「キッチンガーデン」では、野菜を自家栽培。この時期は「紅しぐれ」「塩原大根」「紅化粧」という品種の大根を地中で保存し、それを料理に使っている。時期によってさまざまな野菜を栽培。ハーブなども自家栽培している。また地元那須の「味恋とまと」といった那須の恵みも使っている。

地元農家産の柿で作った干し柿

二期倶楽部内キッチンガーデン 那須町

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古来より親しまれている日本の味をレストランで

 地元農家で採れた柿を、キッチンガーデンで干し柿に。日本古来の四季を感じさせてくれるものだ。正月時期にはそのまま提供された。今後はもう少々乾燥させて、調理素材としても活用する予定となっている。洗練されたレストランでも、ホッと和ませてくれる食材を使うのが、二期倶楽部流のおもてなし。

ミヤ商事のとちぎ和牛

有限会社ミヤ商事 大田原市

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〒324-0046
大田原市加治屋95

電話:
0287-22-4450

栃木が誇るブランド和牛。その持ち味を最大限に生かして提供

 栃木ブランドの雄「とちぎ和牛」。レストランでは、メインの肉料理として提供している。備長炭でじっくりと火を通すことで、遠赤外線効果もあり、しっととした食感と肉のうまみを閉じ込める。「とちぎ和牛」以外にも、ほかにも那須の豚肉を使ったりと、地元を意識した素材選びをしている。