2015年4月
サニーライン
スポーツに繋がる野菜づくりをめざして
宇都宮市西刑部町に建つサニーラインのビニールハウス。降りそそぐ光の中で耳をすませば、水のせせらぎが微かに聞こえてくる。農業のイメージとはかけ離れた、スタイリッシュささえも感じさせるこのハウスで葉物野菜の水耕栽培を行う佐藤さんは、実は大学時代に箱根駅伝で花の2区を駆け抜け、駒澤大学の優勝に貢献したマラソンランナー。卒業後も実業団に所属し、農業とは縁の無い人生を送っていた彼を、スポーツマンとして「体に良いモノを口したい」という思いが現在の道へと導いた。
農業に関して“ど素人”である佐藤さんが選んだ水耕栽培のメリットは、季節に左右されず安定した出荷量が望めることだけではない。液肥によって、ビタミン等の含有量調整が容易なこともその一つだ。現在、透析患者向けに低カリウム野菜を作る研究が進められているが、これを応用し、高カルシウム・高マグネシウムといった“食べるサプリメント”が生み出せるようになることに佐藤さんは期待している。求める栄養素を効率良く摂取できる高機能な野菜があれば、より自然な形でアスリートの体作りが可能となる。それこそが、彼のめざす「スポーツの視点に立った農業」だ。アスリートの経験を生かし、農業を営む。現在も地元高校生に陸上競技の指導を行う彼の、新たな農業のカタチ・可能性を感じさせる挑戦は始まったばかりだ。
サニーライン●さにーらいん
〒321-0917 栃木県宇都宮市西刑部町
昨年9月より水耕栽培農業を営む。現在は葉物野菜を主に出荷。「あぜみち」でも購入できる。
サニーラインの葉物野菜
旬/通年栽培
ハウス内での水耕栽培なので、季節に関わらず通年楽しめる。今回はハンサムグリーン、レッドリーフ、サンチュ、ルッコラ入りのミックスパックを使用。
イタリア料理&ワイン Aujancool(アジャンクール)
* TSUNA-GU 店
〒320-0812 栃木県宇都宮市一番町3-6
- 電話:
- 028-633-4764
- open:
- AM11:30~PM2:00(L.O./PM1:40)
PM6:00~PM10:00(L.O/PM9:30) - 休:
- 日曜日
- 駐:
- 有り
* TSUNA-GU グルメ
ローマ風シーザーサラダ(2名分)
青々とした新鮮レタス素材を生でダイレクトに
シャキシャキで新鮮なレタスはその素材の良さを活かすにはサラダが最適。生ハムと低温調理した鶏肉に、アクセントにグレープフルーツを添え、オリジナルイタリアンドレッシングでいただく。
Shop
ミニトマト
坂本さん 宇都宮市
艶めく粒は新鮮な証し、濃い味は料理の名脇役
宇都宮市陽東エリアで営む専門農家のミニトマトを使用。東京のレストランや県内スイーツ店にも卸しているミニトマトは凛とした濃い味が特徴。わずかな甘みもあり、サラダに使うことが多いそう。鮮度も高いので、色艶もよく、皿に華やかさをプラスする。時には肉や魚料理のソースとして活用することも。
アスパラガス
矢口さん 宇都宮市
甘みたっぷり、主役級の素材感を放つ
これから夏にかけて旬を迎えるアスパラガスは宇都宮市岡本エリアで栽培されたもの。朝の収穫したてのものが入荷されるため、甘みもたっぷり含んでいる。 湯がいてチーズをかけ、オーブンで焼き上げた前菜として、また添えものとしてなど、用途も広く、主役級の存在感のある素材だ。
平飼い鶏の健康な卵で、素材の良さを活かす
鹿沼市永野地区で平飼いで育った元気いっぱいの鶏から産まれた卵。国内産のエサを中心に与え、のびのびとストレスも溜まらない環境ので、健康な卵を生む。 卵特有の臭みが無いので、「アジャンクール」ではプリンに使う。素材の味がダイレクトに伝わるからこそ、こだわりのものを使っている。