TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2015年8月

髙橋農園

「栃木にも“スイカの名産地”があるんです」

 青々とした緑の水田や畑、遠くには那須連山も望む、自然豊かな大田原市佐久山・藤沢地区で農業を営む「髙橋農園」。山間にある、水はけの良い傾斜地の畑で何が作れるかという試行錯誤の末、農園代表を務める髙橋博幸さんの父親の代、約40年ほど前から、この地でスイカの生産が始まった。
 後に、地元に伝わる武将・那須与一公にあやかり「与一西瓜」と名づけられたこのスイカ。こだわりは、自然に則った農法の完全露地栽培。梅雨や湿気の影響を受けやすく、露地スイカの栽培は障害も多い。全国的に見てもハウス栽培が主流だ。しかしそんな困難を極める露地物だからこそ出せる味がある。「与一西瓜」は、薄皮で甘さが濃い(糖度は大玉約12度、小玉で13度くらいまで)ことに加え、シャリ感のある歯ごたえが特徴。「昔食べた、なつかしいスイカの味がする」と評判だ。
 しかし、一時は10軒以上あった生産農家も、現在は髙橋農園を含め3軒まで減少。髙橋さんは「与一西瓜」を継承し、地域を盛り上げていきたいと語る。今年は初めて宇都宮市内での販売も開始する。栃木の“スイカの名産地”の存在は、これからもっと多くの人に知られることになるだろう。

Information

髙橋農園●たかはしのうえん

memo

大田原のブランド農作物、「与一西瓜」のほか、野菜・果物を幅広く生産。農産直売所関連の運営・指導も行う。
大田原市藤沢

こちらは大玉スイカ。昔なつかしい風味とシャリ感が特徴。

髙橋農園の与一スイカ(小玉)

旬/出荷時期は7月上旬~お盆くらいまで。滴りおちるほどにみずみずしく水分をたたえたジューシーな果肉が特徴。

小玉は赤・オレンジ・黄の3種を栽培。

SWEETS Takayoshi

* TSUNA-GU 店

Information

〒320-0061 宇都宮市宝木町2丁目802−1

電話:
028-689-8041
AM9:30~PM8:00
休:
月曜日
駐:
6台

* TSUNA-GU グルメ

スイカのショート

タカヨシシェフのアイデアが光る一品

 スイカをショートケーキにアレンジ。同じウリ科のメロンのシロップを生地に加え、さらにスイカをサンド。トップにもスイカの実を置いた。種はチョコで再現。シェフ独自のセンスでアレンジした夏らしい一品。

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Shop

松月堂の【天然氷】

日光市 松月氷室

Information

〒321-1261
日光市今市379

電話:
0288-21-0162

やさしい口どけは天然氷ならでは

 日光の名物として知られる天然氷。昨年好評を博したかき氷で使用し、今年も販売中。自然環境を利用して、丹念に作られた氷はかき氷にすると、やわらかな口どけとなる。頭にキーンとこないのも特徴。パティスリーならではの見た目にもかわいらしい一杯は、老若男女問わず親しまれている。

稲見商店 卵工房【那須御養卵】

大田原市 有限会社稲見商店

Information

大田原市上奥沢字上谷地587-2

電話:
0287-22-2421

こだわりある洋食店では御用達ブランド

 「スイーツタカヨシ」では卵はすべて「那須御養卵」を使用。このコーナーでもお馴染みのブランド卵は、飲食店から厚い支持を得ている。発色のいい黄身は濃厚でコクがある証し。スイーツ作りにはこちらも欠かせない存在だ。恵まれた環境で育った健康な鶏だからこそ実現する卵にはシェフ自信も信頼を寄せている。

永島牛乳店の【牛乳】

宇都宮市 永島牛乳店

Information

〒321-0942
宇都宮市峰1-231-10

電話:028-634-3179

鮮度が高いおいしい牛乳がスイーツ作りには欠かせない

 スイーツ作りには欠かせない牛乳は、地元宇都宮市の「永島牛乳店」から仕入れている。同店は新鮮な乳製品の数々を製造していて、宅配や店頭販売を行う。牛乳はもちろん、保育園や幼稚園の給食用のものも扱っている。濃厚でしっかりとした味わいが、スイーツのベースを支えている。