TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2016年2月

きみじまいちご園


「日に2500パック、多い時期は5000パック」

 宇都宮からも程近い芳賀町の閑静な場所、広大な敷地にハウスが立ち並ぶ。今回訪ねた「きみじまいちご園」では、3ヘクタールもの規模でイチゴの栽培を行っている。お話しを聞いたのは君嶋夏樹さん。同園は祖父の代から始まり、夏樹さんの父親が徐々に面積を拡大。休耕田なども借り上げ、今の規模に至った。イチゴ栽培に従事する父親の姿を見て、子どもながらに「休みもなくて大変そう」と思っていたそうだ。「休日に家族で出かける友だちがうらやましかったですね」と振り返る。しかし、いつしか志すようになった生産者の道。「嫌とは言えない状況もありましたけどね(笑)」と 笑いながら話す。当初はシイタケ栽培に 精を出した。その後、イチゴ栽培の拡大に伴い2、3年前からイチゴ栽培に従事するように。ハウスでは高設栽培が行われ、今年から始めたという「スカイベリー」がたわわに実る。これからさらに繁忙期を迎えるが、イチゴ作りは夏に始まっている。育苗、そして高設栽培のプランター作りと休む間もない。取材の日は朝から摘み取りとパック詰めを行っている最中。この時期で2500パックを出荷。ピーク時は日に5000パックを出荷するというから驚き。大規模消費地への出荷が主だが、「あぜみち」にも卸している。「目の前でイチゴが売れるとやっぱり嬉しい。お客さんと直接話す貴重な機会ですね」と語る。

Information

きみじまいちご園●きみじまいちごえん

memo

芳賀町にある一大いちご園。 あぜみちで購入もできる。

真っ赤に実ったスカイペリー。 収穫は毎日行われ、出荷される。

きみじまいちご園のイチゴ

旬/冬季〜春頃。

スカイベリーは東京をはじめ全国に向けて栽培。

Patisserie Anjelu

* TSUNA-GU 店

Information

〒322-0027 鹿沼市貝島町512-4

電話:
0289-62-8220
営業時間:
AM9:00~PM7:00
休:
水曜(祝日の場合変更有り)
駐:
有り

* TSUNA-GU グルメ

スカイベリーのミルフィーユ

スカイベリーの持ち味を活かす

 ブランドイチゴ「スカイベリー」が入荷次第登場予定。仕入れは鹿沼の生産者から。粒が大きく、みずみずしい果実をミルフィーユと組み合わせる。生クリームやカスタードとの相性も抜群だ。

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Shop

CAFE饗茶庵の 【珈琲豆】

鹿沼市 CAFE饗茶庵

Information

〒322-0065
鹿沼市上材木町1737

電話:
0289-60-1610

深煎り豆がスイーツの甘みとマッチする

 「饗茶庵」店主風間さんとは、鹿沼の名物イベント「ネコヤド商店街」に出店したことがきっかけで知り合った。珈琲についてさまざまな話しを聞くうちに、地元で焙煎した豆をスイーツに使いたいと思うようになったそう。今ではティラミスや鹿沼素材で作る「カぬテラ」の季節限定の味に深煎りの豆を使う。

トチギのチカラの 【ドライトチオトメ】

下野市 トチギのチカラ

Information

〒329-0402
下野市笹原90-7

電話:
0285-44-0992

とちおとめの味・風味をそのままに加工

 とちおとめのおいしさをそのままフリーズドライし閉じ込めた加工品。こちらも店自慢の「カぬテラ いちご味」で使用している。ベースは鹿沼産イチゴ。砕いて生地に入れ、さらに果汁も加えることで、イチゴ本来の風味があり、カステラの味を引き立てる。地元素材を使いたいというシェフの発想が生んだ一品。

福田製茶園の【板荷緑茶】

鹿沼市 福田製茶園

Information

〒321-1111
鹿沼市板荷925-4

電話:0289-64-8525

板荷地区で育った緑茶をスイーツに

 自ら生産者を訪ね、畑に出向いて栽培見ながら、新たな素材を探すシェフ。鹿沼市板荷地区で育つ茶葉もそのひとつだ。 やはり「カぬテラ」で使用している。茶葉を粉末状にし、生地に加える。抹茶とはひと味違い、コクのある生地に仕上がる。 今後も鹿沼産素材を使った新たなスイーツに期待しよう。