TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2016年6月

鹿沼グリーンファーム


「効率化することで安定したものを届けたい」

 宇都宮市インターパーク周辺に構える巨大な4つのハウス。中はキレイに整えられた環境で、ミニトマトが赤く熟している。今回はここ「鹿沼グリーンファーム」の代表・星野さんにお話しを伺った。もとはパラを栽培していたハウスを借り、ミニトマト栽培に励む。「広さは約700坪。すべてミニトマトを栽培していて、一日に200キロ程収穫します」。インターパークのほか、小山市でもハウス栽培を営む星野さん。キャリアは5年と浅いながらも、かなりの生産量を誇っている。「鹿沼土の生産に携わり、独立前に2年程下積みとしてさまざまな勉強をしました。当初から法人としてスタートさせ、組織化することで効率化を図りたいと考えていたんです」と自身を振り返る。栽培に携わって5年、この間は試行錯誤の連続。天候に左右される部分も大きいので気が抜けない。「始めて1、2 年目は与える水分を減らすことで甘みを出そうとしていたのですが、それだと病気に弱くなってしまって・・・」。現在、星野さんは「バッグ栽培」と呼ばれる手法を採用している。袋状のものに土を入 れそこから茎が伸びている。1シーズンごとに土をまるごと入れ替えができるので、病気になりにくいというメリットがある。そしてしっかり光合成をしたミニトマト。一粒いただくと、凛としたうまみで、まるで太陽を彷彿とさせる力強い味がした。

Information

鹿沼グリーンファーム●かぬまぐりーんふぁーむ

memo

宇都宮市と小山市でミニトマトを栽培。甘みがあり力強いトマトは「あぜみち」で購入ができる。

真っ赤に熟れたミニトマト。太陽の光を浴び、力強い味がする。

星野さんのミニトマト

旬/春先から夏頃。

ミニトマトは品種が多く、色や形の違いもある。

S.CRISTOFORO

* TSUNA-GU 店

Information

〒321-0967 宇都宮市錦3-9-4

電話:
028-643-3332
営業時間:
AM11:00 ~ PM3:30(L.O. / PM2:30)、
PM5:30 ~ PM11:00(L.O. / PM10:00)
休:
月曜(祝日の場合営業、翌日休み)
駐:
有り

* TSUNA-GU グルメ

マルゲリータフレスコ

生のトマトを使ったマルゲリータピッツァ

 トマトソースでなく、星野さんのミニトマトをカットして乗せ、フレッシュモッツァレラ、 バジリコも乗せて焼き上げる。ミニトマトは旬なのでたっぷりと使用。ランチ、ディナーでオーダー可能。

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Shop

斉藤さんの【ルッコラ】

日光市 生産者:斉藤岳彦さん

Information

香りが良く新鮮料理に華を添える存在

 イタリアンのみならず料理に欠かせないルッコラ。ピッツァやサラダ、肉料理の付け合わせに使用する。香りがいいのは高い鮮度の証し。生で使うものだからこそ、その味がダイレクトに伝わる。料理の付け合わせとはいえ、しっかり生産者がはっきりしたものを使うのが「サン・クリストフォロ」のこだわり。

松本さんの【トマト】

那須塩原市 生産者:松本一也さん

Information

イタリアンに欠かせないトマト意外にも青いトマトも使用

 トマトはイタリア料理には欠かせないが、ちょっと変わった青いトマトも使用。ピューレ状にして“青いトマトソース”として冷製パスタに使ったり、酸味を活かして魚料理に合わせることも。それぞれの素材の持ち味を最大限に活かす料理を心がけている。生産者から直接仕入れるからこそ、旬の味覚が並ぶ。

五月女さんの【インゲン・葉タマネギ】

宇都宮市 生産者:五月女さん親子

Information

自然でふくよかな甘みが料理を一層引き立てる

 インゲンはグリルに、今がシーズンの葉タマネギはアマトリチャーナに使う。食材が旬の時期に使うのはもちろん、その中でもさらに美味しい時期があると語るシェフ。そんな素材をいかに調理するかも料理人の醍醐味と話す。生産者と直接やりとりするからこそ、こういった食材も入荷できるのだろう。