TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2016年10月

岡﨑農場


一つの新聞記事との出会いから生まれた想い

 日光は戦場ヶ原の裏手、男体山の麓に広がる雄大なロケーション。開拓時代から続く農家として、父・母・娘・息子の家族4人で農業を営む岡﨑家を訪ねる。 実は、開拓時代から続く農家と言ってもその道筋は平坦ではない。長らく高冷地栽培の大根を中心に近隣の農家数軒と共同で出荷を行っていたが、作物の病気などをきっかけに少しずつその軒数が減っていき、そのうちに共同出荷も途絶えてしまった。以降は家で食べる分や知り合いに配る分などの野菜づくりを続けていた岡﨑家が、本格的な出荷を再開したのは今年の始め。24歳になる息子が家に帰り農業を継ぐことになったのだ。 消費者の限られる地元の産直だけでなく、新たな販路として当初検討したのはインターネット通販。しかし人手やコストの面で二の足を踏んでいた。そんな時に出会ったのが、あぜみち社長・林氏のインタビューを掲載した新聞記事だった。今も大事に切り抜きを保管するその記事には、農業を変えていきたい、という林氏の想いが詰まっていた。それに共感した岡﨑さんは「ここしかない!」とあぜみちへの出荷を決めた。レタスや大根、キャベツなどを中心に、現在は種ほどの作物を試験的に栽培。収穫した作物は週に3日、あぜみち上戸祭店まで往復3時間かけて自ら出荷を行っている。 来夏には「なつおとめ」イチゴの栽培にも挑むという。再び動き始めたばかりの「岡﨑農場」の未来に期待したい。

Information

岡﨑農場●おかざきのうじょう

memo

いろは坂の上、日光市戦場ヶ原の高冷地を生かし、さまざまな作物を栽培。主な出荷先はあぜみち上戸祭店。

取材時は雨あがり。露にぬれたサニーレタスが生き生きと輝く。

サニーレタス

収穫時期は栽培地域によってことなる。夏は高冷地から、冬は温暖な地域から出荷。サラダや添え物など広く親しまれている野菜のひとつ。

手作りの味 タロー

* TSUNA-GU 店

Information

〒321-1661 日光市中宮祠2478

電話:
0288-55-0711
営業時間:
AM11:00〜PM3:00
PM6:00 〜深夜0:00(L.O./PM11:00)
休:
火曜
駐:
有り

* TSUNA-GU グルメ

野菜サラダ

採れたてのレタスは 新鮮なうちにサラダで提供

 その時期の旬の野菜を岡﨑さんから仕入れている。中でもレタスは一品料理の付け合せに使うなど、利用頻度が高い。レタスが主役になるサラダには欠かせない。シャキシャキの食感は新鮮な証。

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Shop

日光市の【ワカサギ】

日光市 中禅寺湖

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地元で獲れたワカサギは シンプルにまるごと味わう

 中禅寺湖で投網を使い獲ったワカサギを、から揚げで提供している。秋から冬頃には写真よりもっと大ぶりのものが獲れるそう。塩・コショウで味付けし、から揚げ粉でシンプルに調理。ワカサギが持つ独特の味わいが堪能できる。昼は定食として、夜は酒のあてとして単品で注文できる。

福田きのこ園の【マイタケ】

日光市 福田きのこ園

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香り・食感を残すよう シンプルに調理

 日光産マイタケは、香り高く大ぶり。短時間でサッと茹で、「刺身」として提供する。マイタケの食感、香りを損なわず、本来の味が楽しめる。昼は『和風プレートランチ(1,650円)』に付き、夜は800円で単品オーダーができる。ワサビとしょう油か、ポン酢で食す。同店では、このほかにも日光の旬の食材を多数使用。

松葉屋の【ゆば】

日光市 松葉屋

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老舗の湯波を さまざまにアレンジ

 日光といえば「湯波」。老舗「松葉屋」から仕入れている。写真のように刺身として食せば、濃厚なうまみが堪能できる。 また、料理のアレンジの幅も広く、刺身としてだけでなく、煮物やキノコと合わせたクリーム系のパスタなどにも利用。観光客からも人気が高い。日光の美味を気軽に味わえる。