TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2017年3月

青木きのこ園


厳重な管理が確かな品質へ結びつく

 宇都宮市でも中心地とは打って変わって、見渡す限りに田畑が広がる飯山町。林の中に佇むようあるのが、今回訪ねた「青木きのこ園」だ。生産の責任を担うのが青木功二さん。湿度・温度を管理された発生室ではシメジ、エリンギ、ヒラタケなど多くのキノコが収穫を待っていた。先代が始めたキノコ栽培。誰もやっていないものをと、さまざまな品種を手がけてきた経緯がある。
 キノコ栽培はまず培地作りからはじまる。菌が繁殖する培地は、おがくずやぬか、もみがら、コットンなど数種類の材料をブレンドしたもの。品種や気候に合わせてオーダーしたものを使い、それらをビンに詰めていく。そして一番気を使うのが、種菌を培地に接種することだという。「種菌を雑菌にやられないようにすることです。とにかく清潔に保つことが肝心」と話す。接種を行う部屋はこちらも温度・湿度を厳重に管理。接種後は培養室で3カ月程度育てる。これらの作業は、青木さんが一人で行っているというから驚きだ。
 現在の主な出荷先は「あぜみち」や道の駅といった直売所。青木さんは多品種を手がけるので各地で重宝されている。これからは「ハタケシメジ」の栽培にも挑戦するという。大切に育てられた青木さんのキノコ、ぜひ食卓でその味を確かめてみてはいかがだろう。

Information

青木きのこ園●あおききのこえん

memo

キノコ栽培から出荷までを行う。「あぜみち」や道の駅の直売所で販売。
http://aoki-kinokoen.com/

すくすくと育つキノコは毎日収穫が行われる。

青木きのこ園のシメジ

収穫時期:通年/一般的には9月〜10月が旬だが、通年栽培できる。栄養価が高く、血液中のコレステロールを低下させるなど、高血圧予防に効果を期待できる。

レストラン Field(フィールド)

* TSUNA-GU 店

Information

〒321-0151 宇都宮市西川田町71-5

電話:
028-645-5380
営業時間:
AM11:30〜PM3:00(L.O./PM2:30)、PM6:00〜PM10:00
(L.O./PM9:00)(土・日曜、祝日/AM11:30〜PM10:00)
www.restaurant-field.com/
休:
水曜(祝日の場合は営業)
駐:
27台

* TSUNA-GU グルメ

しめじのスパゲティー

しめじのスパゲティー

 この日のパスタは昆布、カツオ、野菜から摂った和ダシをベースに、バターでパスタと一緒にソテー。シメジの香りがたち、適度な食感も残す。日替わりでさまざな具と組み合わせて提供している。

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Shop

関口肉店の【和豚もちぶた】

宇都宮市 有限会社関口肉店

Information
電話:
028-622-7620

ジューシーで甘みのあるブランド豚を使用

 きめ細かく、うまみが詰まったやわらかな肉質、まろやかな甘みのある脂身が特徴。肩ロース肉を固まりで仕入れている。厚切りにしてポークジンジャーや、チーズを挟み、パン粉をまぶしてバターで焼いたコートレットにしたりと、さまざまに調理。豚肉が持つ味わいをダイレクトに堪能できる。

三和青果の【季節の野菜】

宇都宮市 三和青果株式会社

Information
電話:
028-637-6352

季節に合わせてその時季に旬のものを

 そのときどきで、旬の野菜を仕入れる。この時期の一例は春菊。生のままサラダとして提供する。「三和青果」から仕入れるがそのほとんどは栃木県産だそう。サラダ以外にも料理への用途が広い野菜だからこそ、信頼のある業者から。新鮮で採れたての野菜が集まる。マスターならではの料理にも注目しよう。

山口さんの【コシヒカリ】

宇都宮市 生産者 山口さん

Information

洋食に合わせたいのはやっぱり県産コシヒカリ

 「きちんとおいしい」を信条に、手間ひまかけた珠玉の洋食がそろう同店。洋食に欠かせないライスは個人的にも付き合いのある生産者から直接仕入れる。女性客が多いにも関わらず、ライスのオーダー率は7〜8割と高く、おいしい洋食の脇を固めるのは、生産者の確かなコシヒカリが良く合うのだろう。