TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2017年4月

前田牧場


前田牧場のテーマは笑顔と健康!

 大田原市「前田牧場」といえばホルスタイン牛。栃木ではそれぐらい名の通った牧場だが、意外にも野菜や米、イチゴの生産までも行っているのだ。今回は、ちょうど収穫中だった同牧場のゴボウ畑を訪ねた。収穫の様子は圧巻で、まず重機で掘削し、地中に深く根付いたゴボウを掘りやすくし、手作業で1本ずつ抜いていく。非常に骨の折れる作業だが、抜いたゴボウはとても太く力強い。牛の堆肥を利用しているからだという。泥だらけになりながらも笑顔で話してくれたのは前田智恵子さん。野菜作りのルーツは父親の昭さんだという。「もともとは堆肥の有効活用、循環型農業として始めたんです。でもいろいろな種類の野菜をチャレンジしては製品化して。そんな父に振り回されていますが(笑)」。野菜のほとんどは直売されているが、中には規格外の大きさのものも。消費者からのウケは良いようで、そんなやりとりもまた楽しいのだという。また、2002年には直売所とカフェもオープン。自社加工品の販売や野菜、お米を使った料理を提供している。「お客様の生の声が聞こえるのがいいですね」と話す。今後は法人化に伴い、さまざまな環境を整えていきたいそう。「毎日が必死ですが、テーマは笑顔と健康。それをしっかり提供できるようにもっともっとチャレンジして喜んでいただけるものを提供します!」。朗らかな智恵子さんのキャラクターに、明るい農家の将来を期待せずにいられないのだ。

Information

前田牧場●まえだぼくじょう

memo

大田原市でホルスタイン牛を飼育。ほかにも野菜や米を栽培し、観光イチゴ園、直売所、カフェを運営。
http://maedafarm.com

地中に眠っていたゴボウ。1本ずつていねいに掘り出す。

前田牧場のゴボウ

収穫時期:秋口〜冬/品種によって収穫時期が異なる。食物繊維が豊富。キンピラゴボウなど日本では古くから親しまれている食材の一つ。アレンジもさまざま。

ファーマーズカフェ

* TSUNA-GU 店

Information

〒324-0021 大田原市若草1-761

電話:
0287-20-2139
営業時間:
AM11:30〜PM3:00(L.O./PM2:30)
http://maedafarm.com/
休:
月曜
駐:
有り

* TSUNA-GU グルメ

サラダバー

野菜の味をダイレクトに!

 毎回採れたての野菜が並ぶと評判の1回盛りきりスタイルのサラダバーは、ランチに付く。ゴボウは自家製マヨネーズと和えたりと、洋風にアレンジ。やわらかく、しっかり素材の味が堪能できる程よい味付け。

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Shop

前田牧場の【熟成肉】

大田原市 前田牧場

Information
電話:
028-622-7620

ホルスタイン牛の赤身から徹底管理された熟成肉まで

 前田牧場が運営する「ファーマーズカフェ」。提供される肉はホルスタイン牛を加工したもの。写真のドライエイジングビーフは、日本の熟成肉の先駆者「さの萬」直伝の方法で熟成。徹底した温度、湿度管理が要求されるが、深いコクと芳醇な香りは熟成肉ならでは。同店ではリーズナブルに提供。

前田牧場の【コシヒカリ】

大田原市 前田牧場

Information

お肉といえば白米!おいしいおかずに欠かせない

 前田牧場では「コシヒカリ」も栽培。作付け面積はおよそ23ヘクタール。生産したお米はすべて直販してしまうというから驚き。その顧客は全国各地にある。カフェで選べる白米・玄米も、もちろんそのコシヒカリを提供している。豊かな自然環境が育む、故郷の味が堪能できる。おいしいお肉との相性は言わずもがな。

前田牧場の【スカイベリー】

大田原市 前田牧場

Information

大粒で栃木の新ブランドイチゴサラダバーで登場することも

 近年栽培を始めたというスカイベリー。大粒の実はやはり迫力がある。また、昨年は観光農園もスタートし、県内外の客から大好評を得ているそうだ。そんなイチゴは時折サラダバーに登場することも。もし出会えたらラッキー!もぎたてが並ぶので、そのまま頬張って、酸味と甘みのハーモニーを堪能しよう。