TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2017年11月

いっちゃん自然農園


“究極の米”作りへの飽くなき挑戦の日々

 田園風景が続く真岡市青田地区。八木橋一郎さんはここで、農薬や化学肥料を使わず、人間が使う漢方を使った「漢方無農薬栽培」の米作りに取り組む。米の国際大会で特別優秀賞・金賞を県内で初めて2年連続で受賞するなど、そのおいしさは高く評価されている。
 「一番はおいしいお米を食べてほしい、これに尽きます」おいしさと安全性を追求すれば、もちろん手間もコストもかかる。確かに八木橋さんの作る米は、決してリーズナブルではない。それでも「八木橋さんのお米が食べたい」と、直接農園まで連絡を入れる人は後を絶たない。炊いてみると、その理由が分かる。ふわりと立ち上る甘い香り、ツヤツヤと光る米粒、もっちりとした食感、噛むほどに口の中に広がる甘み…。「今までの米と違う!」と感じる人が続出中なのも納得だ。
 そして、八木橋さんの作る無農薬特別栽培米「漢方農法ゆうだい21」にほれ込み、オープン当初から使い続けているのが、宇都宮市で「みなみのけんこう館」を営む南里さん。館内には、無添加・農薬不使用の食材にこだわり、素材の味が引き立つ料理を提供する「みなみカフェ」のほか、生活習慣を改善し、心と体の健康を実現するためのスタジオを備える。
 「食」「生活習慣」から「健康」を考える南里さん。「食べ物は体を作るのに欠かせないもの。そのためにはおいしくて安全な食材を使いたい」と、八木橋さんのもとへ直接足を運び、関係が始まったそうだ。今は、八木橋さんがカフェを訪れ、米の販売会を開催することもあるという。
 我々日本人にとって、もっとも身近な主食である米。“お米がおいしい”という当たり前の幸せを再認識させてくれる八木橋さんの米を、ぜひ一度味わってほしい。

Information

いっちゃん自然農園

〒321-4531 真岡市青田61

電話:
0285-74-0712

memo

日々天日干しした米の水分量を計り、ベストなタイミングで精米。あぜみち店頭でぜひチェックを!

日々天日干しした米の水分量を計り、ベストなタイミングで精米。あぜみち店頭でぜひチェックを!

みなみのけんこう館

* TSUNA-GU 店

Information

320-0827 宇都宮市花房3-3-11

電話:
028-639-6012
営業時間:
AM10:00〜PM8:00
(カフェ/〜PM6:00(L.O./PM5:30))
www.facebook.com/MinaminoKenkoukan/
休:
木曜
駐:
10台

* TSUNA-GU グルメ

おにぎり2種セット

 1,080円/無農薬特別栽培米「漢方農法ゆうだい21」のおにぎり2種に、日替わりのお惣菜、スープ付き。おにぎりは好みの2種を選べる。米のもっちり食感とうまみが存分に楽しめる!