TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2021年2月

リンネ農園 仙波 洋子さん


初収穫にしてこの品質!肉厚な極上シイタケ

 農業とはまったく無縁だった仙波さんが、初めてのシイタケの栽培を始めたのは昨年6月。経営母体である仙波建設がシイタケ栽培に取り組むことを決め、仙波さんが任されることとなったのだ。すべてが初めての経験、壬生町にある菌床メーカー「株式会社 北研」の研修を受けノウハウを学び、今もサポートを受けながら栽培にあたっているという。試行錯誤を繰り返し育てたシイタケは無事収穫期を迎え、今は出荷作業の真っただ中だ。「シイタケはとても繊細で、環境が少しでも違ってしまうと思うように育ちません。ちょっとぶつかった刺激で、大量に発生してしまったり(笑)失敗もありますね」。通常シイタケ栽培は、菌床全体から発生させる「全面栽培」だが、リンネ農園では、側面をビニールで囲み、上面からのみ発生させる「上面栽培」を採用、培地中の栄養分や水分が効率よく吸収されるこの栽培方法により、大きくて肉厚なシイタケが育っている。現在、8000床の菌床が並ぶハウスが3棟、さらに1棟増築中で3万床の規模になる予定。「今後は子どもたちに摘み取り体験をしてもらえるようにして、食育にもつなげていきたいと思っています」。仙波さんのシイタケ栽培への情熱が、今後どう展開していくのか楽しみだ。
 そんなリンネ農園のシイタケを手に「本当に立派なシイタケで、いろいろな料理に使ってみたくなりますね」と話すのは「トラットリアココロ」の若色謙次シェフ。「肉厚で甘みとうまみがたっぷり。焼いても形が崩れず、ジューシーでそのまま焼くだけで十分おいしいです。本当に上質なシイタケですよ」と太鼓判を押す。リンネ農園の極上シイタケは、あぜみち上戸祭店・鹿沼店ほか、道の駅にのみややネット通販などで購入可能だ。

Information

リンネ農園 仙波 洋子さん

ハウスの管理には、湿度や二酸化炭素濃度などを自動計測し、スマホにデータを届けてくれるアプリも採用。「スタッフ全員で繊細なシイタケの環境に細心の注意を払い心を込めて育てています」。

Trattoria COCORO(トラットリアココロ)

  

* TSUNA-GU 店  

Information

321-4305 真岡市荒町1105-1

電話:
0285-84-8008
営業時間:
AM11:30~PM2:00(L.O.)、PM5:00~
     PM10:00(L.O.)、土・日曜、祝日/
     AM11:30~PM2:30(L.O.)、
     PM5:00~PM10:00(L.O.)
休:
火曜日
駐車場:
市営 まちあるき駐車場利用
URL:

www.kubokinen.net/cocoro/

                

* TSUNA-GU グルメ

シイタケと魚介のアヒージョ(要予約)

芳醇な香りが立ち込める大ぶりなシイタケに魚介を添えたアヒージョは、ジューシーで香り豊かなシイタケを存分に味わえる。素材が良いからこそシンプルに楽しめるぜいたくな一皿だ。