- 「ここで生まれる人との繋がりが宝です」 -
床井さんがイチゴの生産に携わったのは、20歳の頃。
今から16年前のことだ。
また、2~3年前からはイチゴの苗作りも始め、近所の生産者や宇都宮市「ハート&ベリー」の野口氏に携わりながら、試行錯誤を続けている。
「農協の株はしっかりしていて、たくさん採れるとは思うのですが、入荷時期の関係でまとまった出荷時期が1月になってしまうんです。やはりお客様のことを考えると12月末のギフトに間に合うようにしたかったんです」とその理由を話す。
自ら苗を育てることで、出荷時期まで見極めることができ、コントロールできる。
出荷はもちろん、“摘み取り型”のイチゴ園として開業していることにもそのメリットがある。
「いちごハウスとこい」は、一般的な時間制の食べ放題ではなく、自由に摘み取って量り売りするシステム。
これが評判となっている。
「なかなか量り売りで購入できるところが無かったんです。ゆっくりイチゴの摘み取りを楽しんで欲しいですから」。
完熟のイチゴを自分で摘み取る体験はやはり格別。
長く通ってくれる常連も少なくない。
「今まで来てくれた人が新たな繋がりをよんでくれる。それが僕の宝ですね」。
今後は新たな品種栽培にチャレンジしたいという。
近い将来、多品種のイチゴの摘み取りを体験できるかもしれない。
人との繋がりがまた人を呼び、きっと新たなファンを生んでゆくのだろう。
● いちごハウスとこい/いちごはうすとこい
入場無料で摘み取り体験と量り売りで購入する。(宇都宮市徳次郎)
詳細はhttp://tokochan-ichigo.com
真っ赤に熟れた粒は艶やかに輝く。
摘み取りは入場無料で気軽なのもうれしい。
●いちごハウスとこいのイチゴ
旬/冬季~春頃。
摘み取りと出荷用にとちおとめを栽培する。