- 農薬を使わないところに惹かれたんです -
さくら市でシイタケ農家を営む大久保さん。
長髪を束ね、首もとにヘッドホンをかけるそのルックスは、“農家らしかぬ”雰囲気。それもそのはず、シイタケ栽培の傍ら、敷地には音楽スタジオを持ち、自らも演奏やエンジニアとして活動を行う。
そんな経歴を持つ大久保さんがシイタケ栽培を始めたのは、2006年のこと。脱サラ後のことだ。
「温度管理ができる温室を造るなど、設備投資は大変でしたね」と当時を振り返る。
農薬や化学肥料を使わずに、肥料だけで栽培することに惹かれたというシイタケ栽培。
菌の状態ではまるで生物のようで、生えてくればそれは植物のよう。
そんな特殊な生育状況もまたおもしろいという。
月の満ち欠けや気圧の変化にも生育に影響を受けるシイタケだが、大久保さんは温室でモーツァルトをかけるなど、独自の工夫も行う。
「音楽で生育に良い影響があるといいなと思っています」。
そんな大久保さんの今後の目標はさらなる品質向上。
大久保さんのシイタケは、1本ずつが凛として、大ぶり。
傘に厚みがあり、芳醇な香りがする。
「あぜみち」では、高い鮮度のまま店頭に並ぶので、その味を存分に堪能できるはずだ。
「パスタなどは最高に合います。ぜひお試しください」と大久保さんは語る。
● シイタケ農家/おおくぼさとる
さくら市でシイタケ栽培を行う。
菌床からはたくさんのシイタケが生えて、収穫を待つ。通年「あぜみち」で購入が可能だ。
大ぶりのシイタケは高い鮮度を保ったまま店頭に並ぶ。
●大久保さんのシイタケ
旬/春頃、秋頃
大久保さんの農園では徹底した温度管理のもと
通年栽培され、食卓に並ぶ。
● caffe&Gelateria Honey B
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