TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2021年10月

58ロハスファーム 伊東 一寛農場長


個性的なイタリア野菜をオーガニックで栽培

 58ロハスクラブがゴルフ場だった時代、レストランでおいしい野菜を提供したいと、敷地内に自社農場を作ったのがロハスファームの始まり。施設は形を変えたが農場はそのまま、イタリア野菜を中心に個性的なオーガニック野菜を栽培し続けてきた。「遠方から野菜を買うためだけに来てくれる人がいる。おいしいと言ってもらえるのが、何よりのやりがいですね」と農場長の伊東さん。ロハスファームには、矢板市と塩谷町の2カ所に農場があり、伊東さんは塩谷農場で主にトマトとイチゴを栽培している。塩谷農場は、もともと河川敷だったため水はけがよく、トマトの栽培に適した環境。肉厚で甘く特に人気が高い『トマトベリー』や『フルティカ』など5~6種類のトマトをほぼ通年栽培している。
  また矢板農場ではカリフラワーに似た『カリフローレ』や、丸い形の『イタリアナス』など、個性的な野菜が種類豊富に栽培されており、冬は『ロイヤルクイーン』という珍しいイチゴが最盛期を迎える。「女峰を開発した赤木さんが開発したイチゴで、実の中まで真っ赤。本当においしい」と伊東さん。市場には流通しない幻のイチゴだが、ここでは摘み取り体験ができ、直売もされる。あぜみちではロハスファームのブルーベリーやイチゴを使ったジャムを販売。粒が残るぜいたくな味が楽しめる。 一方、「紫塚ゴルフ倶楽部レストラン」では、ロハスファーム自慢のトマトを使ったメニューが、朝食ビュッフェで提供されている。首都圏から訪れるゲストに、新鮮な地場野菜たっぷりの料理は大人気。「ロハスファームのトマトは実がしっかりしていて甘いですね」と料理長の渡辺さん。プロの技でさらに味わいを深めるトマトを、リッチな雰囲気のなか堪能したい。

Information

58ロハスファーム 伊東 一寛農場長

親子2代でトマトづくりを続ける伊東さん。たくさんの愛情を受け育ったトマトは、真っ赤な宝石のように美しい輝きを放つ。

紫塚ゴルフ倶楽部レストラン

  

* TSUNA-GU 店  

Information

329-1414 さくら市早乙女2068(クラブハウス2F)

電話:
028-686-3011
営業時間:
AM8:00~PM5:00
休:
無休
駐車場:
有り
URL:

www.murasakigc.com/

                

* TSUNA-GU グルメ

カプリーゼ

『朝食ビュッフェ(1,980円)』と昼食のサラダとして提供されており、スタッフが美しく盛り付ける。新鮮な野菜を求め訪れるゲストにも大好評。トマトはほかにマリネや焼き野菜としても登場する。