TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

2022年8月

内藤 聖さん


豊かな自然が育む 栄養豊富な夏のオクラ

緑豊かな田園地帯にある内藤さんの畑。青々と茂る葉が、まるで緑の海のようにオクラ畑を埋め尽くす。美しく手入れされた畑は日々のていねいな作業の証だ。内藤さんが就農したのは7年前。それまで飲食業に就いていたが、体調を崩したのを機に祖父の農地を引き継いだ。「最初は肥料をやって水をまいておけば大丈夫でしょ、と思ってました」と笑う。農業の知識ゼロからの出発は失敗の連続。何千株もの苗をだめにし、数カ月間無収穫の時もあったという。「特に土づくりには苦労しました。原因不明の病気が出て土を調べたら、カルシウムやリンなどが不足していることがわかり、カキ殻を砕いてまいたり。今も土づくりの試行錯誤は続いています」。そんななか助けてくれたのは地域の先輩たち。「あぜみちの集荷場で先輩と話すようになり、いろいろなことを教えてもらっています。この地での長年の経験は、どんな知識よりも勝ります。師匠がたくさんいてくれてありがたいです」。秋からは主力商品のラディッシュやイモ類の出荷が始まる。「今後は山菜の出荷にも力を入れていきたい」と話す内藤さん。「工夫次第で結果が変わるのが農業の面白さ。若い人にもどんどん参入してきてほしいですね」と話してくれた。 夏の太陽を浴び元気に育ったオクラを、和食の定番『タコおくら』に仕上げてくれたのは、和の名店「京都吉兆」で修行を積み、その心を伝承する「日本料理 篠」の篠原料理長。「オクラは夏の和食に欠かせない食材。旬の味を家庭でも楽しんでください。器にスープの素と刻んだオクラを入れ、熱湯を注ぐだけでもおいしいスープになりますよ」と教えてくれた。栄養たっぷりの夏野菜を、上手に食卓に取り入れたい。

Information

内藤 聖さん

さわやかな香りに包まれるハウスの中では、ハーブ類が元気に育っている。まるでハイビスカスのような美しいオクラの花は、たった1日で咲き落ちてしまうという。

RESTAURANT arpege

  

* TSUNA-GU 店  

Information

321-0216 壬生町壬生丁203-4

電話:
0282-82-3870 
営業時間:
11:30〜14:30(LO13:30)、17:00~22:30(LO21:00) 
休日:
日曜、祝日
駐車場:20台
ホームページURL: https://nihonryourishino.gorp.jp/
                

* TSUNA-GU グルメ

たこオクラ

880円/生のタコを湯引きし、ひと口大に切った上に、刻んだオクラとシソの花を載せ、梅酢ソースをかけた涼やかな一品。食欲のない時でも食べやすく、夏バテなどの疲労回復効果も期待できる。