- 元気で明るいスタッフと年間休みなく野菜を栽培 -
肥沃な黒土の大地が広がる小山市西部に、東京ドーム2・5倍、12haの広さを持つ渡辺さんの畑がある。
一年を通して、ダイコン、ゴボウ、ブロッコリーなどさまざまな野菜を休みなく栽培、出荷しており、現在はニンジン、間もなくネギが出荷時期を迎える。
10名ほどのスタッフを抱え「農作業だけではなく、経理も人事も全部自分でやるから大変だよ」と笑う渡辺宏さん。
以前はまったく違う分野でサラリーマンをしながら農業にも携わっていたが、50歳を機に退職し専業農家になったそう。
「サラリーマン時代は夜中まで会社で仕事をしてきても、朝5時に起きて農作業をしたり、とにかく身体が大変だった」。
そんな旦那様を支えてきた奥様のせい子さんと、これまで二人三脚でやってきた。
土づくり、種まき、植え付け、除草、収穫と途切れなく続く仕事。
「農業は天候などに左右されて、思い通りにいかないことも多いし、決して楽な仕事じゃない」と話す宏さんの横で「でもね、おいしかったよって言ってもらえるとうれしいの」と笑顔のせい子さん。
そしてその様子を見守るスタッフも皆笑顔。
あたたかな雰囲気の農園で愛情たっぷりに育てられた野菜なのだから、格段においしいに決まっている。
渡辺さんの野菜はあぜみち全店で購入できるので、その味わいを確かめてほしい。
「ネギは和食には欠かせない食材です」と話すのは、「御料理 自治医大 多門」の関山オーナー。
四季折々、かたちにとらわれない創作和食を得意とする同店らしく、ネギが主役の一皿を提案してくれた。
「ネギはクセの強い食材ですが、熱を通すと甘みが立ちます。秘伝の方法で揚げたネギもおすすめです」。
ネギが苦手な人にも味わってほしい一皿、予約をしてぜひ。
● せい子ファーム 渡辺 宏さん・せい子さん
平坦な地形と、季節感がはっきりしている小山市の気候は、四季折々の野菜栽培を可能にしている。