- 農業未経験から食品加工企業 を支えるニラ農家へ転身! -
さくら市の水稲栽培が盛んな田園地域の中に点在する、「農業生 産法人 株式会社さくら市場」のニラ畑 。
すべての面積を合わせると4ヘクタールにもなる広大な畑では、露路栽培の夏ニラと、ハウス栽培の冬ニラを育てる。農業を始める前は、市場の仲卸で働きなが ら、母と姉と雑貨や食料品を販売する「ショップス福田屋」を経営していた福田 さん。同店の取引先である餃子製造会社の社長から熱い要望を受け、ニラの栽培を開始したのは55歳のころのこと。
当時、ハウス10棟からスタートしたニラ栽培も、今では50棟以上のハウスと露地に規模が拡大。
現在は特定技能生の受け入れと高齢者雇用を行いながら、業務用のニラを大量生産する。
口コミで広まった取引先は、ほとんどが食品加工企業。
そのため、年間を通じて安定供給を行うことがとても大切、と話す。
今年で68歳になる福田さん。
大きく成長したこの法人を次世代に受け継ぐため、ただいま後継者を育成中。
ニラ栽培に尽力する姿は、 若人の手本となるに違いない。
● 福田和雄さん
①代表取締役の福田和雄さん。
ウォーターカーテン完備のハウスは100mのロングサイズ。
②8月、9月が収穫時 期の夏ニラ「パワフルグリーンベルト」。
③インドネシア人の特定技能生。 現在3名が就業中。
④所有畑の1/3を占める露地では夏ニラを栽培。
⑤育成具合をみて1週間に1度ほど肥料をあげ、除草にも力を入れる。
● ニラと豚肉のスタミナ炒め
*材料(2人前)
・ニラ 1束
・豚薄切り肉 200g
・卵 2個
・ニンニク 2片(みじん切り)
・ショウガ 1片(みじん切り)
・オリーブオイルまたはゴマ油 大さじ2
・しょう油 大さじ1
・オイスターソース 大さじ1
・酒 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・塩 少々
・黒コショウ 少々
・鷹の爪 少々(飾り用)
▼今回の食材
食材はすべて「あぜみち」で用意。
ニラは、葉の色が鮮やかで、 葉の幅が広く、肉厚なものが新鮮でおいしい。
*作り方
① ニラを5cm程度の長さに切り、豚肉は食べやすい大きさに切る。
②卵はボウルに割り入れて軽く溶きほぐす。
③フライパンに少量の油(分量外)を熱し、溶き卵を入れて軽く炒め、半熟状態で一度取り出す。
(豚肉やニラとの食感の違いを楽しむために、卵はふんわりとし た半熟の状態に仕上げ、バットに取り出す。)
④フライパンにオリーブオイルまたはゴマ油を熱し、ニンニクとショウガを入れて香りが立つまで炒める。
⑤豚肉を加え、中火で炒める。豚肉が色付いたら、酒を加えてさらに炒める。
⑥豚肉に火が通ったら、しょう油、オイスターソース、砂糖を加えてよく混ぜ合わせる。
⑦ニラをフライパンに加え、さっと炒める。
⑧ニラがしんなりしてきたら、先に炒めておいた卵を戻し入れ、全体を混ぜ合わせる。
(味付けをした豚肉にニラを加えてサッと炒めたところに、やわ らかな卵を戻し入れ、全体を軽く混ぜ合わせて完成。)
⑨塩、黒コショウで味を調える。