- 未経験・未研修で41歳からナス栽培の農業をスタート -
獨協医科大学病院の敷地内を 通るインター北通りから横道に入 ったところにある、800本のナスが並んだ、美しい畑。
紫の「千両2号」のほか、白い「とろ〜り旨 なす」が整然と並ぶ。
この畑の管理者である手塚さんは、 12年前に、研修などを受けることもなく、突 如就農。
かつて勤めていた職場の 同僚たちが、何気なく話していた「 退職したら農業やろうかな」の言葉に感化され、退職後農業を開始した。
旧知の仲の地主からすんなり貸してもらえた畑で、まずは200本の栽培からスタート。
初年度は実もなり収穫もできたが、枝は縦横無尽に伸び、畑は荒れ放題で失敗の連続。
このままではいけないと、組合の人から手入れなどの栽培技術を学び、教わったことを作業に生かし、就農3年目で無事、事業が軌道に乗った。 今では白ナスも栽培する手塚さん。
白ナスは枝が硬いので、誘引しづらいのが難点だが「人があまり栽培してないもの を作りたい」と、大変もなんのその。飽くなき向上心で、ナス栽培を進化させる。
● 手塚 淳さん
①剪定され、整備された手塚淳さんの 畑。
毎年、耕作前にパイプを組み替え る。
防風林とネットで風除け対策も。
②手のひらよりも大きなサイズの「とろ~り旨なす」。
③一本の枝に一つの実となるように剪定。
栄養が実に集約するよう、余分な葉も落とす。
④畑の9割を占める「千両2号」。
⑤専用のポンプで効率よく地面に散水を行う。
● 白ナスのマリネ
*材料(4人前)
・白ナス 大1本
☆オリーブオイル 大さじ3
☆白ワインビネガー (または酢) 大さじ3
☆ニンニク 1片(みじん切り)
☆塩 小さじ1
☆黒コショウ 小さじ1
☆バジル 小枝1本分
・バジル (飾り用) 小枝1本分
▼今回の食材
今が食べ頃の「とろ~り旨なす」のほか、バジルを使用。
白ナス があぜみち店頭に並ぶのは、夏~秋にかけてがピーク。
*作り方
① 白ナスを厚さは5mm程度に薄切りにする。
(白ナスは5mm幅に薄切りする。白ナスはヘタにトゲがあるの で要注意。ヘタを切り落とす際には触れないようにして。)
②切った白ナスに塩をふりかけ、15分ほど置いて水分を出す。
その後、キッチンペーパーなどで水分をよくふき取る。
③フライパンにオリーブオイル(分量外)を熱し、白ナスを両面がきつね色になるまで焼く。
④焼きあがった白ナスは、ペーパータオルで余分な油を吸い取る。
⑤ボウルに(☆)を入れて混ぜ、マリネ液を作る。
⑥焼いた白ナスを4のマリネ液に浸し、マリネ液が全体に行き渡るように混ぜる。
( ※白ナスは冷蔵庫で1時間~ひと晩ほどマリネする)。
(焼いた白ナスは余分な油をペーパータオルで吸い取り、マリネ 液に浸す。マリネ液は全体に行き渡らせるのがポイント。)
⑦冷蔵庫から取り出し、器に盛り付け、好みで刻んだパセリを散らす。