- ズッキーニなら高橋さんと言われたい -
宇都宮市内でもめずらしい、ズッキーニ農家・高橋さん。
宇都宮市川俣町に構える畑では、6月中に収穫のピークを向かえ、7月上旬まで続くそうだ。
90アールもの畑やハウスには、青々とたくましく育ったズッキーニが、葉と茎の間から姿を覗かせている。
もともとサラリーマンをしていた高橋さん。
いわゆる“脱サラ”での起業だが、その理由を「サラリーマン時代に、一部農産品を扱う仕事をしていました。
生産者の方々と話すうちに、農業っていいなと思うようになりました」と語る。
結婚を機に一念発起、退職して農業大学校に通いながら、ニラ農家に従事。卒業後は学校時代の知人に、土地を借り、念願の自分の農園を開いた。
当初10アールだった畑は、今では90アールまで拡大。
先述の知人からのサポートもあり、着々と規模を広げてきた。
ズッキーニは農協への出荷を行う傍ら、「あぜみち」にも自ら持ち込み、販売。
「お客さんと直接お話しができるのが一番楽しい」とやりがいを感じる一方「自然と向き合う仕事なので、難しさはあります。
ズッキーニは風に弱く、特に台風は痛手となります」とその難しさを語る。
「一年、二年目は苦労しましたが、ようやく軌道に乗ってきました。ズッキーニなら高橋さん、と言われるようになりたいです」と将来への展望も大きい。
食卓を支える32歳の若き農家。これからもその挑戦は続く。
● 高橋ファーム/たかはしふぁーむ
宇都宮市川俣町でズッキーニ農園を営む。
今冬はリーフレタスを栽培予定。
高橋さんのズッキーニは「あぜみち」で人気。
つやつやに輝き、エッヂの立った形が美味しい証し。
●高橋ファームのズッキーニ
旬/夏 品種により、緑や黄色のものがある。
水分が多く、カロリーが低い。
カリウムを多く含む。
●ステーキ&ワイン存じやす
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