- 幼なじみ2人で始めたゼロから出発のイチゴ栽培 -
保育園からの幼ななじみだという二人。
高校・大学と別の道に進み、一旦は栃木を離れたが「一緒に何かできたら楽しいのでは?」と、卒業後地元に戻り、農業の道を選んだ。
農業の知識も、経験も、土地もないという、まさにゼロからの出発。
そこから二年間イチゴ栽培を学び、佐々木さんはあぜみちのインターンも経験。
今年の春、晴れてスタートを切った。ハウスの組み立てや高設栽培の設備など、すべて自分たちで手づくり。
何もわからず不安ばかりの日々だったというが、ここまで来られたのは「二人だったから」と口を揃える。
そうして迎えた初収穫。
8棟あるハウスでは「とちあいか」が大きな実をつけている。
ゼロから模索し続けてきたからこそ「何もないところからでも成功できる、という成功事例になりたい」「これから農業をやってみたい若い人たちに自分たちの経験を伝えたい」と、後進の道標になるべくSNSなどでの発信も続けている。
一方で農業から地元を盛り上げていく、というのも二人が取り組むテーマ。
「一昨年から「ゼロからマルシェ」というイベントを地元の方と開催していて、今年は2500人を集めました」。
一つの行動が周囲を巻き込み熱を生み出していく。
二人の行動力は、これから地域を変えていく原動力となるだろう。
そんな二人を見守り応援しているのが日光市にあるフレンチレストラン「ジルエット」の福井慎之助シェフ。
「彼らのイチゴは、瑞々しいので、スイーツはもちろん料理に合う」と、鴨肉と合わせた料理に仕立てる。
「日光には頑張っている生産者がたくさんいるので、その味を多くの人に伝えたい」と話すシェフ。
ともに地元を愛する若い力の相乗効果が、これからの日光を盛り上げていくに違いない。
● 佐々木 皓宇さん 宮本 大暉さん
服に描かれたキャラクターは、佐々木さんが小学生の時に描いた絵だという。
2人の活動は、インスタグラム(@0karanougyou)で発信中なのでチェックしてみて。