TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

108 2023年5月

鹿沼市

早乙女 直哉さん

松本農園

ユリ収穫後の閑散期に作る希少な初夏のトウモロコシ 

ユリとトウモロコシが同居する、 鹿沼市にある早乙女さんの連棟ハ ウス。4年前に父親が他界したこ とから、直哉さんは勤めていた会 社を退職し、家業を継ぐ決意をし た。両親が営んでいたのは「テッ ポウユリ」と「スカシユリ」の花 卉農家。しかし、「野菜を育てて みたら」という母の一言をきっか けに、ユリ収穫後の閑散期にトウ モロコシ栽培を始めた。現在は、 50アールあるユリ畑のハウスの一 部を活用して、トウモロコシやブ ロッコリーなどを育成している。

2月に種をまき、5月下旬から 8月上旬にかけて順次出荷される トウモロコシ。商品ラベルの「メ イちゃんち」は娘の名前からとっ た愛しいネーミングだ。農業を始 めて良かったと思うのはどんな時 か、との問いに「野菜が得意では ない娘が「パパが作ったトウモロ コシはおいしい!」って言っても らえた時ですね」とほほ笑む姿は 子煩悩そのもの。メイちゃんも種 まきを手伝うという陽春のトウモ ロコシは、私たちにひと足早い夏 の味わいを届けてくれる。

【トウモロコシごはん】

【材料】2~3人前

  • 米 2合
  • トウモロコシ 1本
  • 調理酒 大さじ1
  • 塩 小さじ1

【作り方】

  1. トウモロコシの皮を剥き、包丁で粒を削ぎ落とす。
  2. 米を研ぎ、塩、調理酒を入れて軽く混ぜる。
  3. 2 に1とトウモロコシの芯やヒゲを入れて、「普通コース」で炊飯する。