TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

109 2023年6月

真岡市

合同会社Laughmensバナナ農園ラフファーム

松本農園

難題と言われたバナナ栽培で真岡市の新ブランドを目指す

 真岡市江川のほとりにあるハウ スの中は、まるで南国。3メート ルの長さになるバナナの葉が生い 茂り、株には「とちおとこ」と名 付いた果実がたわわに実る。  バナナ農園ラフファームを管理 するのは、豊田恵介さん、長谷川 優斗さん、佐藤浩映さんの同級生 トリオ。それぞれ別の仕事を持ち、 兼業でバナナを栽培する。生産し ているのは聞き慣れない「3尺バ ナナ」という品種だ。「ナスを栽培 していたハウスを借りたため、一 般的なバナナの高さ(約8メート ル)では無理でした。どうするか 悩んでいた時に、師匠から「3尺 バナナ」を勧めてもらったんです」 と、豊田さん。おおよそ 90 センチ の高さに果実が実るため、株の高 さも味わいの良さも、すべて理想 的だった。さっそく師匠から苗を 譲り受け、栽培開始。加温無しで 越冬を試みたが、あえなく失敗。 2年目はクラウドファンディング で資金調達し、ハウスを加温。無 事冬を越し、今年は豊作だ。  試行錯誤の末の傑作「とちおと こ」は、あぜみち駅東店で販売中。

【バナナのキャラメリゼ】

【材料】1人前

  • バナナ 1本
  • グラニュー糖 大さじ2
  • バター 10g
  • バニラアイス 適量

【作り方】

  1. バナナの皮をむき、縦2等分にする。
  2. スキレットを温め、バナナをのせる部分にグラニュー糖を敷き、バナナをグラニュー糖の上に置く。
  3. 焼き色がついたらひっくり返す。
  4. 仕上げにバターを入れて、バニラアイス、ミントを飾って完成。