TSUNA-GARU-TOCHIGI

食べる・見る・買う…何気ない営みの中にも、実は栃木の良さがいっぱい。生産者、農作物など普段は裏方であるもう一人のヒーローを紐解くことで「人」の繋がりが見えてくる。

110 2023年7月

芳賀町

石下 琢朗さん

松本農園

手を掛けるほどおいしくなるメロンに注ぐ、精一杯の愛情

肥料の入れ方、水あげのタイミ ングなどを一歩間違えると、大き くひび割れしたり、表面の網が太 く変形したりと、とにかく繊細な メロン。「簡単に作れない、という ところに魅力を感じます」と笑顔 で語る石下さんは、メロン生産1 年目。「メロンは手をかけるほどお いしくなり、見た目も良くなる。 だからこそ手間をかけて栽培して 成長を見守りたい」と果肉に触れ る手が、実に穏やかで印象的だ。  石下さんは、高校卒業と同時に 滋賀県にある「タキイ研究農場付 属 園芸専門学校」へ進学。2年間 農業を学び、3年目からはメロン の知識を深めるため、同社に入職 し研究農場で品種開発に従事した。 昨年、そこで学んだ事を活かそう と、帰郷して就農。両親が所有し ているハウスを譲り受け、メロン 栽培を開始。昨年 12 月に蒔いた種 は立派に成長し、今春に収穫の時 期を迎えた。次の収穫は 10 月頃。 7月末から種を蒔く予定だ。 果実のおいしさは生産者の愛情 の賜物。メロン栽培に込められた、 作り手の思いも一緒に味わおう。

【農家風メロンガスパチョ】

【材料】2人前

  • メロン 1/4個
  • キュウリ 1本
  • プレーンヨーグルト 200g
  • 塩 適量
  • ブラックペッパー 適量
  • オリーブオイル 大さじ2

【作り方】

  1. メロンは種を取り、果肉を角切りにカット。 キュウリもミキサーに入る大きさにカットする。
  2. ミキサーにメロンとキュウリを入れ、滑らかになるまで混ぜる。
  3. 混ぜ合わせたものをボウルに移し、 プレーンヨーグルトを加えてさらによく混ぜる。
  4. 塩、ブラックペッパーで味を調える。
  5. 冷蔵庫で2時間以上冷やしてから器に注ぐ。
  6. オリーブオイルをかけて完成。