- 「何をやるにも全力投球ですから」 -
祖父の代から続くリンゴ農園を営む村田さん。
サラリーマン経験の後に祖父から農園を受け継ぎ、今では両親とともに園を守る。
手間ひまかけて育てたリンゴは、ベーグル専門店「TOMOZO Bagle」や「食パン専門店 利」などの人気店で加工して使われ、その味の良さを証明している。
主軸のリンゴのほか、取材時には白菜もまた収穫の時期を迎えていた。
「とにかくお金も無かったので、看板でも何でも自分たち手作り(笑)。今はかなり上手くなりましたよ」と就農当時を振り返る。
その言葉が表す通り、村田さんはバイタリティの塊のような人なのだ。
「あぜみち」へ卸す際にも積極的に客に話しかける。
食べ方や、良い品の見分け方など、プロだからこそのアドバイスができる。
それはまるで“農のコンシェルジュ”。
「農家と消費者の接点。そして農家を認めてもらえる場所」と評す。
さらに子どもが来園するとあれば、休耕田を利用した迷路を作り喜ばせる。
「この場所をいかに「遊ぶ」か。楽しいことをやっていきたい。何をやるにも全力投球ですから(笑)」。
そんな“前のめり”の姿勢が周りを惹き付け、新たなムーブメントを呼んでゆくのだろう。
● あっぷるん村田/あっぷるんむらた
リンゴを主軸にハクサイ、キャベツ、トウモロコシ、ほおずきを栽培。
あぜみちで購入できる。
(宇都宮市上小池町205-1)
村田さんは写真の生食用のものと調理用の2種類を栽培。あぜみちで販売中。
●あっぷるん村田の白菜
旬/秋から冬。
料理に最適なものと生食用の2種類を栽培している。