- 「日に2500パック、多い時期は5000パック」 -
宇都宮からも程近い芳賀町の閑静な場所、広大な敷地にハウスが立ち並ぶ。
今回訪ねた「きみじまいちご園」では、3ヘクタールもの規模でイチゴの栽培を行っている。
お話しを聞いたのは君嶋夏樹さん。
同園は祖父の代から始まり、夏樹さんの父親が徐々に面積を拡大。
休耕田なども借り上げ、今の規模に至った。
イチゴ栽培に従事する父親の姿を見て、子どもながらに「休みもなくて大変そう」と思っていたそうだ。
「休日に家族で出かける友だちがうらやましかったですね」と振り返る。
しかし、いつしか志すようになった生産者の道。
「嫌とは言えない状況もありましたけどね(笑)」と 笑いながら話す。
当初はシイタケ栽培に 精を出した。
その後、イチゴ栽培の拡大に伴い2、3年前からイチゴ栽培に従事するように。
ハウスでは高設栽培が行われ、今年から始めたという「スカイベリー」がたわわに実る。
これからさらに繁忙期を迎えるが、イチゴ作りは夏に始まっている。
育苗、そして高設栽培のプランター作りと休む間もない。
取材の日は朝から摘み取りとパック詰めを行っている最中。
この時期で2500パックを出荷。
ピーク時は日に5000パックを出荷するというから驚き。
大規模消費地への出荷が主だが、「あぜみち」にも卸している。
「目の前でイチゴが売れるとやっぱり嬉しい。お客さんと直接話す貴重な機会ですね」と語る。
● きみじまいちご園/きみじまいちごえん
芳賀町にある一大いちご園。 あぜみちで購入もできる。
真っ赤に実ったスカイペリー。 収穫は毎日行われ、出荷される。
●きみじまいちご園のイチゴ
旬/冬季〜春頃。
スカイベリーは東京をはじめ全国に向けて栽培。