- 「種から芽が出るときがうれしい」 -
見渡す限り田畑が広がり、遠くの山々を望むのどかな場所。
ここでさまざま作物を育てている高橋さん。
元は父親が始めた花木を栽培していたが、今は高橋さんが主体となり、野菜の栽培に取り組んでいる。
「子どものころから手伝いをしていました。種から芽が出るときがうれしくて」と自身を振り返る。
コニファーや鉢花を生産しつつ、直売やネット通販を手がけてきたが、徐々に野菜の生産にシフト。
男性がリードする印象のある農家だが、持ち前のバイタリティで突き進んでいる。
「例えば肥料のことなど、自信のないことも多いんですが、周りに教えてもらいながら。若い農家たちのネットワークもあるので心強い」。
この時期は菊芋が収穫を迎えていたが、春に向けてルッコラ、チコリー、レタスなども栽培。めずらしい品種にも取り組む。
「あまり見かけない西洋野菜も育ててみたいです。めずらしい分、栽培に苦労することもあるんですが(笑)」。
今年はさらにイタリアンナス、フェンネルなどにも挑戦していきたいと意気込みを話す。
女性ならではの視点でつくる野菜は好評で、「あぜみち」はもちろん、「道の駅うつのみや ろまんちっく村」でも購入できる。
「失敗することもありますが、周りに教わりながらやっています。
もっとマニアックな野菜も育てたいですね」と語るその姿は、希望に満ちている。
● 高橋美月/たかはしみづき
宇都宮市石那田町で野菜を生産。前身は「花工房」。
高橋さんの育てた野菜は「あぜみち」「道の駅うつのみや ろまんちっく村」で販売。
土の中で育った菊芋。寒い中、一つずつ土から掘り起こす。
●高橋さんの菊芋
旬/冬。
ショウガのような見た目。
キク科ヒマワリ属。根の部分が食用となる。