- 次世代農業の形を目指すオーガニック農園 -
宇都宮市北部、東京ドーム1個分という広大な敷地一面に、ソーラーパネルが並んでいる。
その足元を有効活用し、土壌改良を一から行い、年間120種類ものオーガニック野菜を栽培しているのが「フジワラアグリコルトゥーラ」だ。
今年2月からネット販売を開始すると「今まで食べていた野菜とは別物!」と驚きの声が上がり、すでに多くのリピーターを獲得している。
「本当においしいので、一度食べてみてください」と胸を張るのは木村 理 代表だ。木村さんもスタッフも、もとは農業とは無縁。
海外から来日しているスタッフもおり「彼らに技術を身につけさせ独立させたい」と木村さん。
「いずれ敷地を広げて観光農園を作りたい」という構想もあるのだそう。
ソーラーパネル売電と野菜栽培で収益を得、人を育てることで国際貢献の一助ともなる可能性を秘めるこの農園の形は、新しいビジネスモデルの提案にもなっているのだ。
そんな木村さんに賛同し、アドバザーを務めるのは農業指導のスペシャリスト相田 巧さん。
埼玉県から足を運び、直接指導を行っている。
相田さんにとってもこの規模の農園づくりは初めての経験だそうだが「安全でおいしく栄養豊富な野菜を作り、自動化・省人化させた持続可能な次世代農業の仕組み作りに協力できたらと思っています」と話してくれた。
四季折々たくさんの野菜が実るフジワラアグリコルトゥーラでも、人気野菜の一つがアスパラガス。
宇都宮市にある健康志向のデリ専門店「FARMDELI」でもこの時期アスパラメニューが登場する。
「アスパラは今が最盛期。みずみずしく甘い味わいを楽しんでほしいですね」と相馬オーナー。
オーガニック野菜の力強い味わいをぜひ一度味わってみてほしい。
● フジワラアグリコルトゥーラ 農業アドバイザー 相田 巧さん
若いスタッフが自然本来の力を使った農業に取り組む。
放し飼いのチャボや軍鶏などは除草担当。