- 就農して13年目 若い力で大規模農場を経営 -
下野市内に約3万坪、ハウスだけで1万800坪という広大な農地を所有し、年間を通してホウレン草や小松菜、ナスを中心に多くの野菜を栽培している株式会社 大三。
代表を務める小松さんは「自分が農家になるなんて思っていなかった」と笑う。
実家は非農家の自営業で、社会人となった当初は家業を手伝っていたが27歳で退職。何をしようか考えた時、自然と触れ合うことができる農業に魅力を感じ、一から取り組むことを決めた。
当時はリーマンショック後の第一次就農ブーム、県農業大学校の未来塾を卒業後、新規就農者支援事業を利用し、下野市に農地を借り、最初の一歩を踏み出した。
その後「失敗もたくさんしつつ(笑)」今年農園は13年目を迎えている。
「育て方が違う多くの野菜を栽培していくには、たくさんの知識と経験が必要です。
植え付け時期、水や肥料の与え方など試行錯誤を続けてきました」と話す。
たくさんの苦労がある中でも『野菜作りと人づくりに愛情をかけること』は決して忘れない小松さん。
農園のスタッフは20名以上、海外からの技能実習生も多く、少しでも楽しい環境で働いてもらいたいと、小松さん自らハンドルを握り、スキーや登山に連れ出すこともあるという。
そんな愛情あふれる経営者のもと、まだまだ成長し続ける、農園の今後が楽しみだ。
そんな大三自慢のナスを使った創作フレンチを作り上げるのは、ビストロウエノのオーナーシェフ上野 剛さん。
「水分がしっかり詰まった上質なナスだというのは、手に持っただけでわかりますね」と評価は高い。
「これからの季節、どんどんおいしくなるナスをぜひ味わってください」。
ナスを使った夏限定メニューはほかにも多数。ゆっくりワイン片手に味わいたい。
● 株式会社 大三 小松 大起さん
収穫が始まったばかりのナス。
苗は大人の背丈を超えるほどに成長していくそう。
バイタリティと愛情あふれる小松代表。