- 見た目も味わいも特別な平飼い鶏の絶品卵 -
清日光宇都宮道路大沢インターチェンジからほど近い山裾に、今年オープンしたNANTAIファーム。
豊かな自然の中、400羽のボリスブラウンと100羽の東京烏骨鶏を平飼いで育てている。
養鶏場を任されているのが福島さんだ。
「入社するまでペットを飼ったこともなく、大丈夫なのか不安もありました」。
一からすべて手探りの状態、周囲の有識者からアドバイスをもらいながら、試行錯誤を重ねてきた。
「戸惑うこともありますが、とにかく鶏たちがかわいいです」と目を細める。
NANTAIファームの鶏たちは、砂遊びをしたり爪とぎをしたり、自由な環境の中でストレスなく育てられる。
餌は良質な魚粉や、抗酸化作用のあるアスタキサンチン、ルテイン、カキ殻、貝の化石などを独自で配合し、水は塩素などを含まない地下水を与えている。
恵まれた環境で産まれる卵は、割ると違いが一目瞭然。
「手でつまめるほど弾力があり、かき混ぜても黄身と白身がなかなか混ざらない」という。
味ももちろん別格だ。
特に甘みがある白身が特徴で「卵かけご飯で味わってください。違いがわかります」と胸を張る。
9月に烏骨鶏のヒナ100羽が新たに仲間入りし、ますます多忙な福島さん。
鶏へ惜しみない愛情を注ぎながら、さらなる高品質な卵を生産するため、試行錯誤はまだまだ続きそうだ。
そんな卵のおいしさをダイレクトに感じられる料理として『ふわとろ♪たんぽぽオムライス』を紹介してくれたのは、ハンバーグなど肉料理が人気の「りべるた食堂」。
卵は「黄身の色味の美しさとコクで選ぶ」という坂田 剛シェフ。
ふわりとした食感と濃厚な味わいは、寒い季節にほっこりとやさしい気持ちを運んでくれる一皿だ
● NANTAIファーム 福島 章生さん
敷地内には直売所もあり遠方から購入に訪れるリピーターも増えているという。
鶏たちは福島さんになついており、一斉に後をついて鶏舎内を歩く様子は圧巻だ。