- 真摯に農業に向き合い人に喜ばれる仕事を -
鮮やかな緑色、シャキシャキとした歯ごたえ、独特の風味と甘み…。
目と舌に春の訪れを告げてくれるアスパラガス。
両親とともにアスパラガス生産に取り組む池田さんのもとを訪れた。
今年は春の訪れを感じる時期が早かったこともあり、池田さんのもとを訪れた日は、まさにアスパラガス収穫の最盛期を迎えようとしていた。
池田さんは現在26歳、現役の両親とともに農業に携わって5年目になる。
学生時代から、両親が続けてきた農業を、いずれは継ぎたいと考えていたという池田さん。
「もともと“作る”ことが好きだったんです。まだまだ両親から教えてもらうことも多いですが、頑張りたいです」
化学肥料を与えてしまうと苦みが強くなるため、有機肥料を使い、低農薬での栽培に池田さんはこだわる。
「やっぱり“おいしい”って言っていただけるものを作りたいですから」手間をかけてでも、ユーザーの安心を求める心、そして信頼に応えるべく日々奮闘を続けている。
今回は、宇都宮市の人気イタリアン「リンシエメ」オーナーシェフ・高梨さんのもとに池田さんのアスパラガスをお届け。
厳選した素材の持ち味を引き出し、生かし、楽しませてくれるその技に、多くの人が魅了されている。
「アスパラガスは主役級にも名脇役にもなれる食材。その持ち味を生かしています」と高梨さん。
穂先に近いやわらかな部分はさっとソテー。
根元の部分はハマグリのダシとともにピューレに。
一つの食材で二つの味わいが楽しめる一皿となっている。
ゆでてよし、焼いてよし、新鮮なものなら生でよし。
食卓に彩りを添えてくれるアスパラガス。
旬のこの時期に、ぜひご賞味あれ。
● 池田一紀さん
ハウスではアスパラガスが次々を顔を出していた。