- 安定した収量のために栽培方法もひと工夫を -
日光街道を北上すると右手に見えてくる、赤い「いちご」ののぼり。
ここ「福田いちご園」は、栃木県産イチゴの代表「とちおとめ」のほか、“いちご王国”栃木県で誕生した新品種「スカイベリー」の栽培だけでなく、観光農園としてイチゴ狩りの受け入れや、摘みたてイチゴの直売も行っている。
「福田いちご園」の最大の特徴は「空中高設栽培」を取り入れていること。
秋から翌春にかけて収穫を迎えるイチゴ。
長期間に渡り安定的な収量を得るためには、無理のない体制での作業が不可欠だ。
他業種を経験したのち、就農した社長・福田啓一さんだからこそ、おいしいイチゴをいかに“効率的に”作るかに対するアイデアを持っているのだろう。
同時に、この「空中高設栽培」は、立った姿勢のままイチゴ狩りができるので、高齢者も楽な姿勢でいちご狩りが楽しめる。
宇都宮インターチェンジからのアクセスの良さもあり、シーズンには県外から訪れる人も多い。
そして、“ケーキ&和”をコンセプトに、手巻き寿司からスイーツまで、アイデアあふれる創作料理を提供するチョコレート専門店「CHOCOLATE」では、ほぼ毎朝、あぜみちから直接イチゴを仕入れている。
この店の人気商品『ホワイトチョコレートショートケーキ』には、やはりイチゴのトッピングが欠かせない。白いケーキを彩るイチゴ。
味はもちろん、色や形の良さも求められる。
「やっぱり実際に見て選べるのがいい」と語る。
見て美しく、食べておいしい。
我々がそんなイチゴを味わえるのも、生産者と料理人のこだわりがあるからこそ。
栃木県が誇るイチゴの魅力、ぜひ改めて感じてみてほしい。
● 福田いちご園
直売所で販売されているイチゴ。
自宅用としてはもちろん、贈答用としても人気が高い。