- 楽しくおいしい野菜作り子どもが憧れる農業を -
片手間でできる仕事ではない。
けれど、農業に根付く“大変”“つらい”“儲からない”という印象を、未来を繋ぐ子ども達に抱いて欲しくない。
「野菜を“おいしい”と言ってくれる喜びがある。一生懸命やれば儲かる。そんなポジティブな農業を子ども達には示していきたいんです」そう語る鈴木さん夫妻。
小山市で「鈴木ファーム」を二人三脚で営んでいる。
奥様は「農業女子プロジェクト」にも参加。
女性ならではの視点で、農業の活性化に貢献している。
契約栽培がメインだが、昨年からは“こども食堂”へも食材を提供。
自身たちのテーマである「子どもが“おいしい”と言ってくれる野菜作り」を積極的に実践している。
「子どもはおいしければ食べてくれる。なので、子どもの意見は大事ですね」“おいしさ”の追求は日々続き、品目は同じでも“よりよい味”を求めて、新しい品種を積極的に育成。
「“鈴木ファームの商品だから”と購入してくれるお客様が増えてくれればうれしいです」
全国各地から厳選した旬の魚介を生かした料理が人気で、宇都宮市に3店舗を展開する「海蔵」では、最近「野菜」にも力を入れている。
“栃木県のおいしいもの”を追求していくと、いつしか「野菜」にたどり着いたという。
季節のおいしさがギュッと詰まった旬野菜。
そのまま生でいただくのはもちろん、漬物やグリルなど多彩な調理法で提供している。
「野菜の知識を持った料理人もいるので、それぞれのおいしさを最大限に引き出す調理法を考えています」と料理長。
華やかな料理は、栃木県の豊かな大地を象徴しているかのようだ。
「栃木の野菜はおいしい、と胸を張っておすすめできます」。
その言葉に、栃木の魅力を改めて感じることができた。
● 鈴木ファーム
約2ヘクタールある畑では、季節に合わせた野菜を栽培。
お客様の声を反映させたよりおいしい野菜作りを目指し、奮励努力の日々。