- 阿部梨園がパワーアップしています -
宇都宮市下荒針町ののどかな一帯。青々と広がるのは梨畑だ。
ここで梨農園を営んでいる阿部さん。
もともとは祖父が開いた農園。
その後父親が事業を拡大させ、阿部さんは3年間父親のもとで梨づくりを学んだ。
「下積みは大変でしたが、3年後には父から農園を引き継ぎました」。
意外にも早い代替わり。そこから阿部さんの梨園運営が始まった。
さまざまなことを吸収し、自身の農園に反映させる。
ハングリー精神で突き進んできた。
そして最近、また農園は新たな転機を迎えている。
「今年から仲間が増えました。社員として働いてもらっています」と紹介されたのはスタッフの佐川さんと佐藤さん。
佐川さ んは東京大学卒業後、研究職を経て阿部梨園に入社。
今は社内の新しい取り組み全般を請け負う。
そして佐藤さんは園のチーフとして、梨づくりのノウハウを受け継いでいる。
「仲間が増えて阿部梨園がパワーアップしています。このチームで長くやっていきたいです」と阿部さんは話す。
農園は季節のものだからこそ、人を 雇うのは一般企業と比べて難しい側面がある。
しかし阿部農園では今後もおいしい梨を消費者に届けるために、雇用する選択肢を選んだのだ。
「2人がいるからこそできることがあるんです。今のパフォーマンスを落とさずに、もっと多くの取り組みを実践していきたいです」。
力強く語る阿部さんの姿に、栃木の農業の明るい未来を見た。
● 阿部梨園/あべなしえん
直売所(宇都宮市下荒針3409)で購入可能。
またHP(http://abe-nashien.com)で最新情報を配信中。
大切に育てた梨。敷地では直売所が、あり直接購入できる。
●阿部梨園の梨(筑水)
旬/夏から秋頃※品質により異なる。
阿部梨園では主に8種類の品種を栽培。
筑水はほんのり桃の香りが漂う。