- 厳重な管理が確かな品質へ結びつく -
宇都宮市でも中心地とは打って変わって、見渡す限りに田畑が広がる飯山町。
林の中に佇むようあるのが、今回訪ねた「青木きのこ園」だ。
生産の責任を担うのが青木功二さん。
湿度・温度を管理された発生室ではシメジ、エリンギ、ヒラタケなど多くのキノコが収穫を待っていた。
先代が始めたキノコ栽培。
誰もやっていないものをと、さまざまな品種を手がけてきた経緯がある。
キノコ栽培はまず培地作りからはじまる。菌が繁殖する培地は、おがくずやぬか、もみがら、コットンなど数種類の材料をブレンドしたもの。
品種や気候に合わせてオーダーしたものを使い、それらをビンに詰めていく。
そして一番気を使うのが、種菌を培地に接種することだという。
「種菌を雑菌にやられないようにすることです。とにかく清潔に保つことが肝心」と話す。
接種を行う部屋はこちらも温度・湿度を厳重に管理。
接種後は培養室で3カ月程度育てる。
これらの作業は、青木さんが一人で行っているというから驚きだ。
現在の主な出荷先は「あぜみち」や道の駅といった直売所。
青木さんは多品種を手がけるので各地で重宝されている。
これからは「ハタケシメジ」の栽培にも挑戦するという。
大切に育てられた青木さんのキノコ、ぜひ食卓でその味を確かめてみてはいかがだろう。
● 青木きのこ園/あおききのこえん
キノコ栽培から出荷までを行う。
「あぜみち」や道の駅の直売所で販売。
http://aoki-kinokoen.com/
すくすくと育つキノコは毎日収穫が行われる。
●青木きのこ園のシメジ
収穫時期:通年/一般的には9月〜10月が旬だが、通年栽培できる。
栄養価が高く、血液中のコレステロールを低下させるなど、高血圧予防に効果を期待できる。