渡辺 伸一さん


独自の方法で育てる春の味わい山菜「山ウド」 
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鹿沼市西部の田園地帯に突然出 現する、トタン板の丸い枠が不規 則に並ぶ渡辺さんの圃場。
「できる だけ山に自生するウドに近い条件 で育てています」という渡辺さん。
ウドは通常、室(むろ)の中の暗黒下で栽培され、日に当たらないため茎が白く苦みも強くないが、 渡辺さんのウドは太陽の光をたっぷりと浴びて育つため、緑色で山菜特有のしっかりとした苦みと濃い香りを持つ。
見た目も味わいも違う野性味あふれる渡辺さんのウドを、毎年楽しみに待つ人も多い。

冬季、ウドの根の周囲をトタン の枠で囲み、もみ殻をたっぷり被せる。
冬を越し春先に発芽、2メ ートルほどに成長する4〜6月に なると収穫が始まる。
「もみ殻の厚 さで芽が出るタイミングが変わる ので、同じ時期に一気に育たないよう厚みを調整しています」。
2年かけて苗を育て3年間収穫し、5年で苗を入れ替える。
一つひとつ が手作業、手間をかけ育てられる 春の味が、店頭に並ぶのはもう間 もなく。
春の訪れを感じつつ、ありがたく味わいたい。


豚肉とウドの炒め物
*材料(2人前)
・ウド 1本
・豚肉 100g
・塩 小さじ1
・あらびきコショウ 少々
・サラダ油 大さじ1

*作り方
ウドを3 ~ 4㎝に輪切りにし、皮をむいて薄切りにする。
1を10 分ほど水にさらし、アクを抜く。
豚肉はひと口大に切る。
フライパンにサラダ油を熱し、豚肉の色が変わるまで炒める。
水を切ったウドを加え、さらに炒める。
ウドに透明感が出てきたら、塩・コショウを加える。

鹿沼市

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