- 品質にプライドを持ちブランドの認知を目指す -
ブランド名を付けて販売するということ、それはすなわち、その商品の品質に責任を持つということだ。
「農業従事者は生産者でもあり、経営者でもある」と話してくれたのは、宇都宮市でネギや米、マコモダケなどを生産する「ながや」代表の齋藤さん。
齋藤さんの生産物には長屋門をイメージしたブランドマークが入っている。
目標は、「このマークの商品がおいしかったからまた買おうと思ってもらうこと」。
海外から安価な農作物が大量に輸入されると予想される未来に立ち向かうためには、「品質の良さ」での勝負が必要と考える。
「“何県産”の記載だけで品質お構いなしに安値で販売をし続けたら、さらに低価格な海外産に客は流れてしまいます。
好きなブランドの製品を購入するように、「このブランドだから」と多少値が張っても買いたくなるような商品作りが重要」と、12町ある田畑の管理を徹底する。
多くの人に商品を知ってもらおうと、ネギを使った「オススメレシピ」を奥様が考案し、店頭で配布を行うこともあるそうだ。
二人三脚で「ながやブランド」が広く受け入れられる日を目指し、精励恪勤に農業に励む。
齋藤さんが作るネギをさまざまな料理に使い提供するのは、宇都宮市の中華料理店「満福」。
本場の中華料理が種類豊富にそろい、かつリーズナブルにいただける。
ネギは中華料理に欠かせない食材だ。
だからこそ、ネギそのものの味や質がダイレクトに料理に影響する。
吟味した結果、ネギの香りはしっかりしつつも、やわらかく甘みがある、そんな齋藤さんのネギが一番おいしかった、という。
寒さのピークを迎えるこの時期がネギがもっともおいしくいただけるタイミングだ。
旬だからこそのおいしさを享受しよう。
● ながや 齋藤尚哉さん
スライスしたネギをレンジで加熱し、カツオ節とポン酢で食す、「ねぎポン」。
レシピが記載された「ながやマーク」が目印の商品。