- 「栃木にも“スイカの名産地”があるんです」 -
青々とした緑の水田や畑、遠くには那須連山も望む、自然豊かな大田原市佐久山・藤沢地区で農業を営む「髙橋農園」。
山間にある、水はけの良い傾斜地の畑で何が作れるかという試行錯誤の末、農園代表を務める髙橋博幸さんの父親の代、約40年ほど前から、この地でスイカの生産が始まった。
後に、地元に伝わる武将・那須与一公にあやかり「与一西瓜」と名づけられたこのスイカ。
こだわりは、自然に則った農法の完全露地栽培。
梅雨や湿気の影響を受けやすく、露地スイカの栽培は障害も多い。
全国的に見てもハウス栽培が主流だ。
しかしそんな困難を極める露地物だからこそ出せる味がある。
「与一西瓜」は、薄皮で甘さが濃い(糖度は大玉約12度、小玉で13度くらいまで)ことに加え、シャリ感のある歯ごたえが特徴。「昔食べた、なつかしいスイカの味がする」と評判だ。
しかし、一時は10軒以上あった生産農家も、現在は髙橋農園を含め3軒まで減少。
髙橋さんは「与一西瓜」を継承し、地域を盛り上げていきたいと語る。
今年は初めて宇都宮市内での販売も開始する。
栃木の“スイカの名産地”の存在は、これからもっと多くの人に知られることになるだろう。
● 髙橋農園/たかはしのうえん
大田原のブランド農作物、「与一西瓜」のほか、野菜・果物を幅広く生産。
農産直売所関連の運営・指導も行う。
大田原市藤沢
こちらは大玉スイカ。昔なつかしい風味とシャリ感が特徴。
●髙橋農園の与一スイカ(小玉)
旬/出荷時期は7月上旬~お盆くらいまで。
滴りおちるほどにみずみずしく水分をたたえたジューシーな果肉が特徴。
小玉は赤・オレンジ・黄の3種を栽培。
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